発達障害

発達障害児への「死」の伝え方。大好きなひいおじいちゃんの看取りと葬儀

平成31年3月に、わたしの母方の祖父が満91歳で大往生しました。

今回は、自閉症スペクトラムの長女イチゴ(小2)が体験したひいおじいちゃんの「死」について書いていこうと思います。

こんにちは!スモモ@aspe_sumomoです。

「死」や「臨終の瞬間」についての記述があります。

可愛がってくれたひいおじいちゃん

「初ひ孫」だった長女

祖父は、まんまるツルツル頭がトレードマークの、東北出身者でした。

今なら「多動」と言われたタイプだったかもしれません。強引な性格で、いつもせわしなくどこかへ出かけ、仕事もできるタイプでした。

わたしは、そんな祖父の「初孫」。かわいがってもらいました。

平成23年に生まれた長女イチゴは、「初ひ孫」でした。

「初孫フィーバー」という言葉を聞くことがありますが、まさに「初ひ孫フィーバー」。

ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんともに、とてもかわいがってくれました。

わたしは旦那が不在がちなので、イチゴが幼稚園に入る前まではよく実家に泊まりに行っていました。

イチゴはひいおじいちゃんにもよく遊んでもらいました。

運動会にも来てくれた

イチゴは、一見すると

「全く問題なく適応している子」

としか思われない、女の子に多いタイプの発達障害児です。

イチゴが幼稚園に入園してはじめての運動会にも来てくれました。

当時、年少さんだったイチゴは、はじめての「行事」に固まってしまい、一切競技やお遊戯に参加しようとしませんでした。

ひいおばあちゃんはがっかりし、

「やっぱりスモモ家の血だね。」

と言いました。

ひいおじいちゃんは、「祖父母参加の競技」・・・コースの途中に置いてある景品を釣り竿で釣って、ゴールする・・・というものに参加もしてくれました。

その翌年からは、高齢で出かける体力がなくなってきたこともあり、運動会を見に来ることはなくなりました。

「死」の瞬間は、怖がって震えていて・・・

やがて、ひ孫は5人になりました。

わたしの次女ニコは、いつもお菓子やバナナをくれるひいおじいちゃんが大好きで、姿を見ると駆け寄って行きました。

三女ミミコが生まれたときは、リウマチでかなり弱っていましたが、抱っこをして写真を撮ることができました。

「死」をどう伝えるか

ひいおじいちゃんは平成30年の秋に入院しました。リウマチの薬で抵抗力が弱っていたところに風邪をひき、肺炎になったのです。

わたしは、うちの子供たちが風邪を移してしまったのだと思っています・・・。

病棟は子供は禁止で、わたしも風邪をひきがちだったこともあり、お見舞いにはほとんど行くことができませんでした。

「91歳だし、このまま弱っていっていずれは亡くなるだろう」

と、親族の大人は誰もが思っていました。

わたしは、イチゴにどう伝えたら良いのか悩みました。

今まで、飼っていたザリガニや金魚の死には何度か合って来ましたが、その時は冷静に受けとめ、一緒にお墓を作ったりしたイチゴ。

でも今回は、かわいがってくれたひいおじいちゃん。

「入院した」

ということは伝え、一度だけお見舞いに連れて行きました。

でもいつか来る「死」についてはどう話したら良いのかわかりませんでした。

敏感な子で、「地震」や「事故」のニュースをとても怖がり、少し過激な番組(びっくり映像や、決定的瞬間など)を見るとすぐ泣いてチャンネルを変えたがるタイプ。

伝え方を間違うと、

イチゴ
イチゴ
死ぬって何!?

とパニックになるのではないか。

だからと言って、何も教えずに「死」に直面したら、もっと大きな傷になるのではないか・・・。

ある日、わたしの直ぐ下の妹が、イチゴに

「人間は、いつかずっと眠るときが来るんだよ」

と話してくれました。

イチゴは、母親であるわたしの言葉よりも、叔母の言うことは冷静に受け止めることができたのか、納得したようでした。

危篤の知らせで駆けつける

平成31年3月、まだまだ寒い日の午後に、母から

「そろそろ危ない」

との連絡を受け、旦那が帰ってきた夕方に市内の病院までみんなで駆けつけました。

わたしは、道中で

「叔母ちゃんと話したと思うけれど、ひいじいちゃんも、もう間もなく亡くなるんだよ。」

と伝えました。イチゴは

イチゴ
イチゴ
なんで!?

と思ったようですが、特に取り乱したりはしませんでした。

「死」の瞬間に立ち会う

病室ではひいおじいちゃんの手を、子供たちに代わる代わる触らせました。

ニコと同い年の甥っ子とも合流し、最初はなごんでいた様子だったイチゴですが、臨終の瞬間にみんなが

「じいちゃーん!!」

「じいちゃんありがとう!!」

と呼んだときには異様な雰囲気に怖がり、叔母(わたしの直ぐ下の妹)に抱きついていました。

その後、霊安室には入ることができず、ずっと叔母に抱きついて震えていました。

叔母は、

「怖くなったら、いつでも叔母ちゃんのところへおいで。うちに泊りに来てもいいから」

とイチゴに話してくれました。

それから、みんなで実家に行ったのですが、わたしか旦那が必ずそばに付いているようにしました。

死に顔を見るのは少し怖いようだったので、無理やり見せることはしませんでしたが、なるべくお線香をあげて手を合わせることはさせました。

2歳のニコ、0歳のミミコは、もちろん全くわかっておらず、ひいおじいちゃんが横たわる布団のそばで遊んだりお顔を見たりしていました。

ニコより半年早く生まれた甥っ子は、顔を見ると怖がって泣き出してしまいました。

お手紙を書いてお別れ

お手紙

通夜の前に、わたしとイチゴはひいおじいちゃんにお手紙を書きました。

イチゴ
イチゴ
何を書いたらいいんだろう

スモモ
スモモ
「ありがとう。だいすき」でいいんだよ。 

手紙の他に、「折り紙で何か作ってあげようね」と言うと、イチゴは小さい折り紙で花などたくさん作っていました。手紙と一緒に封筒へ入れました。

イチゴは通夜や葬儀では特に泣いたりはしませんでしたが、何度か

「悲しい」

と言いました。

通夜の夜は、親族の子やニコとはしゃぎ回って遊んでいました。

お棺の中に自分で手紙を入れることは、少し怖がりましたが、わたしと一緒に入れることができました。

火葬に立ち会わせるかどうか

わたしは事前に、通夜・葬儀・火葬という流れについてイチゴに説明していました。

その時イチゴに確認し、

「火葬は立ち会わせない」

ということになりました。

わたしも旦那も、今のイチゴには、お骨になった姿は刺激が強すぎると判断しました。

親族でお骨を拾う間、旦那と子供たちは部屋の外で待っていてもらいました。

途中で叔母(わたしの直ぐ下の妹)が、入口から少しだけ覗かせたようですが(わたしは収骨に夢中で気が付きませんでした)、その時にひいおばあちゃんが

「じいちゃん、骨になっちゃったんだよー!!」

とイチゴに言って泣いたそうです。

さすがにその時はイチゴは顔を引きつらせて固まったようですが、泣きませんでした。

あとから叔母が

「よく泣き叫ばなかったよ」

と褒めていました。

もちろん、悲しみに沈んでいるひいおばあちゃんは悪くありません。

イチゴは立派にひいおじいちゃんを見送ることができました。

それからも、特に不安定になったり泣いたりということはありませんでした。

時には自分の大切にしていたキラキラする小さなおもちゃを、

「ひいじいちゃんに」

と言って祭壇にお供えしたり、庭のお花を摘んで飾ったりすることもありました。

四十九日を終えて

桜が舞い散る、令和元年のゴールデンウィーク中に、四十九日の法要がありました。

イチゴをはじめ幼い三姉妹も、法要から納骨まで立ち会いました。

納骨の際、少しお骨を目にしましたが、特に怖がったりはしませんでした。

なついているわたしの従弟と一緒に、珍しい形のお墓を見に行ったりと、楽しそうに過ごしていました。

発達障害児への「死」の伝え方・まとめ

イチゴにとってははじめての「人の死」、そして葬儀となりました。

わたしが想像していたよりずっと逞しくしなやかに、悲しみを乗り切ってくれました。

ひいおじいちゃんは、ニコやミミコの記憶には残らないかもしれません。ひ孫の中で、イチゴだけが少し大きいのです。

ひいおじいちゃんのことは、大切な思い出としてイチゴの中で生きています。

孫であるわたしの方が、悲しさや寂しさを乗り越えるのに少し苦労してしまいました。

でもきっと、子供たちを元気に育てることが一番の供養になると思っています。

今回の出来事で、イチゴにとって大事だと思ったのは、

「事前にきちんと説明する」

ということでした。

何も教えずに、看取り~その後の通夜・葬儀・火葬と「ぶっつけ」で体験させていたら、混乱して大きなストレスになっていたかもしれません。

そして、母であるわたしからだけではなく、「叔母」から説明されたことも良かったのだと思います。

日ごろ口うるさい親の言うことは、なかなか入っていきませんから・・・

まとめとして、

・事前に、「人が亡くなる」ということ、「通夜・葬儀・火葬」について説明する

・できれば親だけでなく、子供が信頼している親族などの大人からも、説明してもらう

・みんなも「悲しい気持ちでいる」ということを伝えること

・お骨を見せるかどうかは、その子のタイプや発達段階による。本人や、家族と相談すること

・常に子供のそばに、信頼のおける大人が付き添うこと

を挙げておきたいと思います。

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